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くるみん

くるみん

公開日時:2021.11.29

くるみんとは、従業員が仕事と子育てを両立できるように取り組む企業のうち、一定の要件を満たした企業を「子育てサポート企業」として厚生労働大臣が認定する制度です。認定されると、認定マークの「くるみんマーク」を獲得でき、ホームページやパンフレット、広告などに使用可能です。さらに、くるみん認定された企業のうち、より高い水準の取り組みを実施し要件を満たした企業は、「プラチナくるみん認定」がされます。くるみんという名称には、赤ちゃんが大切に包まれる「おくるみ」と「職場・会社ぐるみ」で子育てに取り組もうという思いが込められています。

くるみん認定されるメリット

くるみん認定とは従業員の子育てと仕事の両立に取り組んでおり、一定の要件を満たした企業を「子育てサポート企業」として厚生労働大臣が認定する制度です。ちなみに、より高い水準の取り組みを実施し、用件を満たすと受けられる「プラチナくるみん認定」もあります。ここではくるみん認定されるメリットについて解説します。

企業のイメージアップ

くるみん認定されると「子育てに理解がある会社」「子育てする環境が整備されている会社」という証明になり、取引先の企業や顧客、地域住民からのイメージアップにつながります。特にワークライフバランスを考える就活生や子育てと仕事の両立を実現したい求職者から関心を持たれやすくなり、人材の確保につながります。

従業員エンゲージメント向上

子育てしながらでも働きやすいくるみん認定企業は、時間外労働の削減や年次有給休暇取得の促進など、労働環境を整えています。これらの取り組みは、従業員の自社への信頼や愛着心を意味する「従業員エンゲージメント」の向上につながります。さらに従業員はやりがいを持って働けるため、従業員の定着も期待できます。詳しくは用語集「エンゲージメント」で解説していますのでご覧ください。

公共調達で有利

くるみん認定企業は、各府庁が総合評価落札方式または企画競争による調達で公共調達を行う場合に加点評価されます。「公共調達」とは、国や自治体が物やサービスを民間企業から購入することです。くるみん認定による加点があれば有利になり、「プラチナくるみん」の場合はさらなる加点があります。

ちなみに、プラチナくるみんとはくるみん認定を受けた企業が対象で、さらに厳しい認定基準となっています。その分、認定を受ければ行動計画策定や届け出義務の免除をはじめ、くるみん認定よりも多くのメリットがあります。

くるみん認定基準と認定までの流れ

くるみん認定されるためには、基準を満たした上で申請しなければなりません。ここでは、くるみん認定されるための10の基準と認定までの流れを紹介します。

くるみん認定されるための10の基準

くるみん認定を受けるには、以下の10の基準を満たす必要があります。

1.行動計画策定指針に照らし、雇用環境整備のために適切な一般事業主行動計画を策定したこと。
2.行動計画の期間が2年以上5年以内であること。
3.行動計画を実施し、計画に定めた目標を達成したこと。
4.行動計画を公表し、従業員への周知を行っていること。
5.男性従業員の育児休業等の取得で、5-1または5-2を満たすこと。
 5-1.計画期間内に配偶者が出産した男性従業員が育児休業等を取得した割合が7%以上であること。
 5-2.計画期間内に配偶者が出産した男性従業員が育児休業等及び育児休業等に類似した企業独自の休暇制度を利用した割合が15%以上かつ育児休業等をした男性従業員が一人以上いること。
6.計画期間内に、女性従業員の育児休業等取得率が75%以上であること。
7.3歳から小学校就学前の子どもを育てる従業員に対して「育児休業に関する制度」「所定外労働の制限に関する制度」「所定外労働の短縮措置または始業時刻変更等の措置に準ずる制度」を講じていること。
8.労働時間数について、8-1及び8-2を満たすこと。
 8-1.フルタイムの従業員の法定時間外・法定休日労働時間の平均が各月45時間未満であること。
 8-2.月平均の法定時間外労働60時間以上の従業員がいないこと
9.9-1から9-3の成果に関する具体的な目標を定めた上で実施していること。
 9-1.所定外労働の削減。
 9-2.年次有給休暇の取得の促進。
 9-3.短時間正社員制度や在宅勤務制度など、働き方の見直しにつながる多様な労働条件の整備。
10.法および法に基づく命令、その他関係法令に違反する重大な事実がないこと。

また、従業員数が300人以下の場合は上記の認定基準の5と6には以下の特例が設けられています。

(特例)
5.計画期間内に育児休業等を利用した男性従業員がいない場合でも、以下の4つのいずれかに該当する男性従業員がいれば基準を満たす。
 5-1.計画期間内に、1歳以上の子どもの看護休暇を取得したこと。
 5-2.計画期間内に、中学校卒業前の子どもを育てる従業員に対する所定労働時間の短縮措置を利用したこと。
 5-3.計画期間内に、計画開始前の一定期間(最長3年間)を合わせて、育児休業等取得率が7%以上であること。
 5-4.計画期間内に、小学校就学前の子どもを養育する男性従業員がいない場合、中学校卒業前の子どもまたは小学校就学前の孫の育児を目的とした企業独自の休暇制度を利用した男性従業員がいること。
(特例)
6.計画期間内の女性従業員の育児休業等取得率が75%未満でも、計画期間と開始前の一定期間(最長3年間)を合わせて、女性従業員の育児休業等取得率が75%以上であれば基準を満たす。

くるみん認定されるまでの6つのステップ

くるみん認定基準を満たすように以下の6つのステップを実行します。

  • STEP1:自社の現状や従業員のニーズを把握する
  • STEP2:行動計画を策定する
  • STEP3:行動計画を公表し、従業員に周知する
  • STEP4:行動計画を策定したことを都道府県労働局に届け出る
  • STEP5:行動計画を実施する
  • STEP6:目標を達成したら都道府県労働局に認定申請する

くるみん認定されたあとに、認定基準を満たさなくなったり、労働基準法違反があったりすると、認定が取り消される可能性があります。取得したあとも従業員が働きやすいような環境を維持・改善することが重要です。

まとめ

くるみんとは従業員が仕事と子育てを両立できるように取り組み、一定の要件を満たした企業を子育てサポート企業として厚生労働大臣が認定する制度です。認定されるには、認定基準を満たした行動計画を策定し、働きやすい環境づくりを進める必要があります。また、2021年10月1日より、くるみん認定・プラチナくるみん認定された中小企業主には50万円の助成金が支給されます。詳しい要件は内閣府「リーフレット(事前のお知らせ)」を確認してください。

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