人事・労務の注目用語

エンゲージメント

えんげーじめんと

公開日時:2021.10.29

エンゲージメントとは、直訳すると契約や約束、結婚といった意味です。ビジネスシーンにおいては、従業員エンゲージメントと顧客エンゲージメントの2種類があります。人事領域で使う「従業員エンゲージメント」は、従業員が会社に対して信頼や愛着心を持っている状態のことです。会社側は、従業員にこのような感情を抱いてもらうための働きかけをすることで離職防止や生産性向上などの効果が見込めます。人材の流動化が激しくなる中で、人材の流出を防ぐために必要な要素であるとして注目されています。

従業員エンゲージメントを高めるメリット

従業員エンゲージメントとは、会社に対して信頼や愛着心、貢献意欲を持っている状態を指します。従業員エンゲージメントを高めるメリットとして、生産性と従業員定着率の向上が挙げられます。どちらも企業にとって取り組むべき重要なテーマです。それぞれのメリットの具体的な内容について解説します。

1.生産性の向上

従業員エンゲージメントを高めることで、生産性の向上が期待できます。従業員エンゲージメントが高まると、従業員が企業に貢献するために、モチベーション高く仕事をするようになります。自発的に業務効率化の方法を考える、顧客対応を積極的に行うなど、上司から指示された業務以上のことをするようになるため、生産性向上に効果的です。

2.定着率の向上

従業員エンゲージメントを高めると、従業員は「ここで働きたい」と感じるようになり、転職を考える機会が少なくなるため、定着率向上に有効です。従業員が定着することで、欠員補充にかかるコスト削減や従業員一人ひとりの業務量の最適化につながります。また、優秀な人材の流出を防ぐことになるり、売上や業績の安定化にも有効です。

従業員エンゲージメントを高める方法

ここでは、従業員エンゲージメントを高める方法として以下の3つについて解説します。

 

<従業員エンゲージメントを高める3つの方法>

  1. エンゲージメントサーベイの実施
  2. 職場環境の改善
  3. 社内コミュニケーションの活性化

いずれも一朝一夕で効果が出るものではないため、着実に取り組んでいくことが大切です。

1.エンゲージメントサーベイの実施

従業員エンゲージメントを高めるためには、エンゲージメントサーベイを実施して、従業員の現状や課題を把握することが重要です。エンゲージメントサーベイとは、従業員エンゲージメントを数値化し、現状や課題を客観的に把握するための調査のことです。エンゲージメントサーベイを実施することにより、従業員が会社に対して抱く期待や不満などの「本音」を明らかにすることができます。さらに、調査結果をもとに「職場環境の改善」や「社内コミュニケーションの活性化」などに関する有効な対策を立て、従業員エンゲージメント向上へとつなげることが可能です。

2.職場環境の改善

従業員が理想のキャリアを築ける環境やワークライフバランスを整えられる環境に改善することで、従業員エンゲージメントの向上が期待できます。

従業員が、自身のキャリアの見通しのつかない会社に対して信頼や愛着心を持つことは難しいのが現実です。例えば、スキルアップのための資格取得・セミナー参加の推奨や、自社でどのようにステップアップしていけるかを直接伝える面談の機会を設けるなどの施策を行うと、従業員はこの会社でキャリアを築きたいと思えるようになることが期待できます。

また、ワークライフバランスが取れずに、時間外・休日労働が増えていたり、休息が取れずにストレスが溜まっていたりなどの状態では、エンゲージメント向上は見込めません。労働時間を把握して残業の多い従業員に対して、残業を減らすように伝えるだけでなく、人員を増やして業務を分散させるような取り組みが必要です。福利厚生を充実させる、有給休暇を取得しやすい雰囲気を作ることも重要になります。

職場環境改善のための施策例としては以下が挙げられます。

 

<職場環境改善のための施策例>

  • 定時退勤日の導入
  • 社内公募制度の導入
  • 残業の多い従業員の洗い出しと人員補充
  • 資格手当の導入・拡充
  • 有給を取りやすい雰囲気づくり など

社風やエンゲージメントサーベイで判明した課題などを総合的に考え、自社に合った施策で職場環境の改善を目指してください。

3.社内コミュニケーションの活性化

社内コミュニケーションを活性化すると、良好な人間関係を築けるようになり、従業員エンゲージメントを高めるのに有効です。従業員が自分の意見を言えない、悩みを相談できないような環境では「会社のために働きたい」という気持ちは湧きづらくなってしまいます。コミュニケーションを活性化させ、風通しの良い職場にするためにも、以下の施策例を検討してください。

 

<社内コミュニケーション活性化のための具体的な施策例>

  • 定期的な1on1の実施
  • フリーアドレス制の導入
  • リフレッシュスペースの設置
  • 社内SNSの導入・活用
  • 社内イベントの開催
  • 社内報の発行 など

「同じ会社で働く人たちとの関係」もエンゲージメントに影響する重要なポイントです。人間関係の改善・向上のため、社内コミュニケーションの活性化を目指してください。また、コミュニケーションが活性化すると、従業員から業務改善の提案や新商品・サービスのアイデアなどを自発的に発信してもらえ、生産性向上も期待できます。

まとめ

エンゲージメントには顧客エンゲージメントと従業員エンゲージメントの2種類があります。そのうち、人事領域の対象となるのは「従業員エンゲージメント」です。従業員エンゲージメントの向上は、生産性や定着率の向上に寄与するなど、会社全体に良い影響を与えます。従業員エンゲージメント向上のために、エンゲージメントサーベイの実施や職場環境の改善などの取り組みを検討してみてください。

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